ノーコードAINo-Code AI

コードなしで画面操作だけでAIを作る方式

ポイント
  • ノーコードAIはコードを一行も書かずに画面で押したり引きずったりするだけでAIを作って使う方式です。
  • 代わりに**材料は自分で用意します。**例を集めて名札を付ける作業がほぼ全てです。
  • ウェブカメラとブラウザさえあれば今日数分のうちに自分の手で作った分類器を動かせます。
  • 作った結果はダウンロードしたりブロックコーディングに付けたりして別の場所でも使えます。
  • 画面に置かれたボタンの中でしかできません。それ以外のことが必要になったら、そのときはコードが要ります。
目次

1たとえで理解する

スーパーのセルフレジの前に立つと店員を呼ばなくても会計が終わります。画面の指示どおりバーコードを読み取らせ、袋を選び、カードを当てるとレシートが出ます。会計の仕事を習ったことがなくても手順どおり進めればよいのです。

もちろん機械が全部やってくれるわけではありません。バーコードのない品物や年齢を確認すべき品物が出ると画面が止まり、店員を呼ぶよう出ます。それでもかごに入ったものの大半は自分の手で終えられます。

コードを書かずに画面でAIを作る方式はこのレジと同じです。これがノーコードAIです。

2くわしく

今日すぐ試す手順

まず何と何を見分けるかを決めます。はさみを持った手と開いた手、マスクを付けた顔と付けていない顔、猫の写真と犬の写真のように二、三種類あれば十分です。

次は例を集めることです。ウェブカメラの前で種類ごとに写真を数十枚ずつ撮ります。角度を少しずつ変え、明るさも少しずつ変えながらです。この段階が全体で一番時間がかかり、一番大事です。

その次は学習ボタンを一回押すことです。数秒から数十秒待てば終わります。すぐに画面の前で手をあちこち動かしてみると、どの種類だと判断しているか棒がリアルタイムで動きます。間違えたらその状況の写真をもっと撮り足して、また学習ボタンを押します。

自分がすることは材料選び

ノーコードで人の手が触れる場所はどんな例を入れるかだけです。だから結果の良し悪しはここでほぼ決まります。

種類ごとの枚数を近づけておくのが基本です。片方だけ十倍多いとそちらに偏って判断します。背景も混ぜておくのがよいです。片方は窓際で、もう片方は暗い場所でしか撮らないと、物ではなく明るさを学んでしまいます。

実際に使う場所と似た条件で集めることも大事です。教室で使うものなら教室の照明の下で、手持ちの機器で使うものならその機器の画面の前で撮る必要があります。似たような写真ばかり集めるより、微妙に違う角度や表情を混ぜたほうが結局は強い分類器になります。

作ったものをどこに付けるか

作られた結果はその画面の中だけで動くわけではありません。ファイルとしてダウンロードして自分のパソコンで使ったり、ブロックコーディング画面に持って行ってゲームの条件として付けたりできます。

ブロックコーディングとつなげると「手を開くと猫が跳ぶ」といった動作を作れます。学校の授業やサークルで一日で成果物が出る理由です。

ダウンロードした結果をウェブページに載せると、インターネットさえつながれば誰でも触れる小さなサービスになります。ここまでもコードをほとんど使わずに行けます。他の人が作った作品を開いて自分の例に差し替えるところから始めても、要領はすぐつかめます。

店員を呼ぶべきとき

決めておいた種類分け以外の仕事をさせたいとき、結果を細かく手直ししたいとき、写真数万枚を一度に扱わなければならないときは、画面のボタンだけでは足りません。

会社のシステムとつなげたり個人情報の入った資料を扱わなければならないときも同じです。このときは道具が作ってくれた結果を足場にして次の段階へ進みます。

それでも最初の一歩はこの画面から踏み出すのがよいです。できることかどうかを一日で分かり、できないことに何週間も費やすのを防いでくれます。

作ってみたものをそのまま現場に置くことは気をつけるべきです。教室でうまく合っていたものが照明の違う場所へ行くと揺らぎ、例になかった状況が来ると見当違いの種類を自信満々に選びます。人の安全や評価に触れる場所なら、人がもう一度確かめる段階を必ず残しておきます。

3もう少し正確に

ノーコードの道具の裏側でも、他の場所と同じ学習が動いています。ただし最初から全部教える代わりに、すでによく学んでおいたモデルを連れてきて最後の判断部分だけを自分の例で新しく学ばせる方式をよく使います。だから写真数十枚でも使える結果が出て、学習が数十秒で終わります。多くの道具はこの過程をブラウザの中で処理するので、写真が外に出て行きません。

たとえがずれる点もあります。セルフレジは同じ品物を読み取らせればいつも同じ金額が出ますが、こちらは同じボタンを押しても自分が入れた例によって毎回違うものが出ます。またレジは詰まると画面が止まって何が問題か知らせてくれますが、学習結果がなぜそう判断したかは誰も教えてくれないので、例を変えながら見当をつけるしかありません。画面に出る棒も正解率ではなくどちらの種類に傾いたかを示す値なので、棒が長いからといって必ず正しい判断とは限りません。

4やってみる

5よくある誤解

  • ノーコードで作ったものはおもちゃだと思われがちですが、実際には不良品の選別や入退室確認のように現場でそのまま使われることが多いです。

  • コーディングがないから準備するものもないと思われがちですが、実際には例を集めて選ぶ作業が全体時間の大半を占めます。

  • コードで作ったものより性能が必ず劣ると思われがちですが、実際には同じ材料なら似通っていて、違いは性能より自由度に出ます。

7ひとこと要約

つまりノーコードAIは画面の案内に従うだけでよいセルフレジのようなもので、コードの代わりによい例を用意することが作る人の腕になります。

誤りや、もっと良いたとえがありますか? 修正を提案する · 最終更新2026-09-02